ガトーバスク試作記録 Part5

Atelier Members by Morihide Yoshida

2025/06/21 11:00

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今回はコンフィチュールをスリーズノワールとグリオットチェリーを1:1で作り、焼き上げました。

オーブンから出した直後は、表面がきれいに張っているのですが、冷めて落ち着くと、どうしてもシワになります。
これもガトーバスクらしさではありますが、今回は焼き上げの最後の10分くらいから、コンフィチュールが縁から出てきました。

 

しっかり冷蔵庫で冷やしてから、半分にカット。

コンフィチュールがしっかり詰まった状態で、問題なさそうです。

 

 

味はというと、コンフィチュールにスリーズノワールを半分入れたせいか、甘さと酸味が別々に出てしまい、一体感が弱くなりました。また、グリオットチェリーが少なくなった分、香りや味も弱くなりました。

 

結果、前回(Part4)のグリオットチェリーのコンフィチュールがとてもおいしくできたので、それを製品として販売することに決定しました。

今回の試作は、可能性を探るという意味合いで行いました。
蛇足感があるのは承知のうえで、それでも実際にやってみて判断する――そんな作業でした。

おいしくなる可能性を一つひとつ探ったり、まだやったことのないことに挑戦してみること。
そうした時間が、とても大切だと考えています。

王道であるスリーズノワールのコンフィチュール入りのガトーバスクにはなりませんでしたが、現代の人の「おいしい」という感覚に標準を合わせてるので、MORI YOSHIDAではグリオットチェリーのガトーバスクを販売します。

パリの店舗では、早くければ週末から並べてお客様の反応を見てみようと思います。

 

完成にたどり着くことができたので、とても満足のいく試作になりました。

 

 

 

 

 

 

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